インスリン 副作用

インスリン製剤の副作用は?知っておきたい低血糖

 

 

糖尿病の治療には、主に食事療法と運動療法と薬物療法の3種類があります。
薬物療法の中でも内服薬ではなく、インスリン製剤の注射で糖尿病の治療を行っている方もおられると思います。1型糖尿病の方や、2型糖尿病の方でも進行している方の場合には、医師から勧められることがありますよね。このインスリン製剤を使用した治療には、実は副作用があるということをご存知ですか?

 

では、具体的にどのような副作用がみられるのか、詳しくチェックしていきましょう。

 

インスリン製剤の主な副作用とは

 

 

 

インスリン製剤を使用することは糖尿病の治療においてはかなりの特効薬的な治療として有名で、体外からインスリンを注入することにより血糖値を下げたりコントロールしていくという役割があります。インスリンの自己注射には痛みが伴うというイメージがある方も多いと思いますが、最近の注入器は針も細くなっており、痛みはかなり少なくなっています。
インスリン製剤の使用に伴う主な副作用としては、以下のようなものがあります。

 

 

  • 低血糖になることがある
  • 身体に脂肪を蓄積させることで肥満になりやすくなる
  • 脂質代謝に悪影響を及ぼしてしまう
  • 動脈硬化を促進させることがある
  • 血圧を上昇させてしまうことがある

 

参考・参照:公益社団法人 日本糖尿病協会
http://www.nittokyo.or.jp/beginner/faq_diabetes/detail.php?p=59

 

インスリン製剤の使用に伴い、このような副作用をもたらす可能性が指摘されています。正しく使うことで糖尿病の進行を防いだり治療を行うことができるものですが、このような副作用があることを忘れないようにしなくてはなりません。

 

 

 

上記の内容を見てみると、インスリンを打っていれば血糖値は下がるからという理由で食事療法や運動療法を疎かにしてしまうと、今度は肥満が進みやすくなり動脈硬化が起きやすくなる等の不健康な身体になってしまうということが分かります。食事療法や運動療法など真面目に進めつつ、医師の指示を守って注射を行えば、このような副作用の心配は少ないと言われています。

 

 

かなり怖い!注意したい副作用 〜低血糖〜

 

 

 

インスリンの副作用としては上記のようなものがあるのですが、その中でもかなり怖いのが、”低血糖”です。糖尿病が高血糖の状態が続くことであるのに対し、低血糖はその名の通り血糖値が低すぎる状態を指します。
インスリン製剤は血糖値の上昇を抑えていくために使用するものであるため、血糖値が低くなりすぎることで低血糖となることについては注意が必要なのです。もちろんこれは、インスリン製剤の注射のみならず、飲み薬などにも言えることです。

 

 

 

低血糖とは、血糖値が60〜70mg/dl以下になった状態を指します。低血糖の症状としては以下のようなものがあります。
自宅で血糖値を測るには血糖値測定器を買い測る必要があります。
参考記事サイト:血糖値を下げる人気サプリランキング!糖尿病の私が全て試しました!
http://xn--18j3fta6lugke658ucfb71fpy5hfrwb2v2a.net/blood-sugar-level-measure/

血糖値

症状

60〜70mg/dl 

あくび・空腹感など

50mg/dl 

倦怠感・無気力など

40mg/dl 

発汗・動悸・顔面蒼白・震えなど

30mg/dl 

意識不明・痙攣・昏睡など

参考・参照:日本糖尿病学会
http://www.jds.or.jp/

 

はじめは倦怠感や無気力などが症状として現れるのですが、血糖値が40mg/dl以下となってくると動悸や震え、顔面蒼白などがみられるようになり、30mg/dl以下からは昏睡状態や痙攣、意識不明などの症状がみられるようになります。最悪の場合には死に至ることもあるため、低血糖は注意しなくてはならない副作用なのですね。

 

 

 

血糖値が50mg/dl以下になった時点で中枢神経の働きが低下しはじめるのですが、その時に現れる症状である震えや発汗などが、身体からの警告信号となっています。この自律神経症状や中枢神経症状などの警告信号がなく、いきなり意識障害があらわれてしまうことがあります。これを、無自覚性低血糖と言います。糖尿病の合併症である自律神経障害がある方の場合には特に注意が必要です。

 

 

低血糖になりやすくなるタイミングは?

 

 

 

インスリン製剤の使用で低血糖が起きやすくなるタイミングとしては、インスリン製剤の量の打ち間違いや、インスリン製剤を打ってから食事までの時間が空いてしまった場合、普段よりも激しい運動をした時など、このようなタイミングです。超速効型や速攻型のインスリン製剤を打った後に、食事までの時間が空いてしまった場合には特に注意が必要となります。
また、インスリン注射を行う際に注射する部位を揉んだり、製剤をよく混ぜなかったりという場合でも、低血糖が起きやすくなることがあります。運動療法と食事療法のバランスがとれていない状態の時にも、低血糖は起こりやすくなります。

 

 

 

この低血糖を起こすタイミングは人それぞれ異なる上、毎回同じタイミングで起きるわけではありません。そのため対処が難しくなりますので、一度低血糖を経験したら、自分である程度症状をおぼえておく必要があります。

 

インスリン製剤の種類とタイプについて

 

 

低血糖になった場合の対処法は?

 

低血糖には、中枢神経症状や自律神経症状などがみられる場合と、そのような症状がなくいきなり意識がなくなる無自覚性低血糖があるとご説明しました。
意識がある場合には自分で対処していくことが可能ですが、意識がない場合には周囲の人に助けてもらう必要があります

 

 

 

意識がある場合の対処法

対処法

備考

・糖分を含むジュースを飲む
・砂糖、ブドウ糖を15g程度摂取する

15分程度経っても回復しない場合には、再度同じ量を摂取する

 

意識がない場合の対処法

対処法

備考

・周囲の者が、砂糖、ブドウ糖を唇と歯茎の間に擦り込む
・グルカゴン注射をうつ(1mg)
・病院に搬送する

砂糖水を口の中に入れることは誤嚥に繋がるため避けること

 

いずれの場合でも、再発などを防ぐために、必ず医療機関を受診するようにしてください。グルカゴン注射などについては家族や身近な人に伝えておく必要がある他、応急処置の仕方など知識を共有しておくことが大切になります。

 

 

 

低血糖を予防するには?

 

低血糖を予防していく方法としては、以下のようなものがあります。

 

  • インスリン製剤と食事の時間の間隔を規則正しくする
  • 食前の激しい運動を避ける
  • 正しいインスリン製剤の注射手技を身につける
  • 軽い低血糖の症状がみられた場合には速やかに対処する
  • いつでも対処できるよう、ブドウ糖ゼリーや砂糖を常備しておく
  • 運転中の低血糖は大変危険なため、車内に砂糖やブドウ糖を常備しておく
  • 糖尿病手帳を持ち歩く

 

 

 

低血糖を予防していくためにはこのような方法をとることがおすすめです。特に車の運転中に低血糖となり意識朦朧としてしまった場合には、大事故に繋がってしまう可能性がありますので大変危険です。自宅や会社内にブドウ糖などを常備しておくことはもちろんですが、車内にも常備しておくと安心できます。また、車の運転を行う前には血糖値の測定を行い、正常値となっているかを確認することが大切です。

 

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